最後のクレイジー 書評
めったにブログで書評なんて書かないんですが,
書かずにいられない本を読みました。
桜井センリさんが亡くなられて,
その犬塚さんが,クレージー誕生前から,
最後の曲,そして現在に至るまでについて話した記録です。
この本を読めば,ひと通りクレージーキャッツのことがわかります。
そして,最後に目頭が熱くなる。そんな本です。
天才というのはまさにすごいもので,
クレージーキャッツは,言うなれば天才が7人集まったバンドです。
思い出話のひとつひとつが,もはや伝説の域と言えます。
谷啓が大学をやめた話
青島幸男が選挙に出る話
犬塚弘のスタントの話
どれをとってもトンデモナイ話です。
また、仕事への向かい方も考えさせられます。
私なんぞは公務員ですから,
まさに,チョッコラチョイとパァにはならない仕事です。
でも・・・趣味はというと,あくまでも仕事へのストレス発散といった位置づけです。
このクレージーキャッツ皆さんは,あくまでも趣味のために仕事をしてるような気がします。
趣味のためというより、「楽しみのため」という方が適切でしょうか。
とにかく、楽しくなければやらない。
仕事のなかに楽しみを見つけたり,楽しい趣味をみつけたりです。
楽しくないなら仕事なんてやめてしまう勢いです。
当然、そんなのうまくいかないですよね。
だから「もうちょっとがんばろうよ」と言う人も必要です。
それがこの犬塚弘さんなわけです。
笑いのことから,音楽のこと,
そして自分の生き方まで考えさせられる本でした。