人名漢字(つちよし・まがりにし・つきだすすみ)
人の名前には,珍しい漢字が使われていることがあります。
パソコンで名前を入力する時にそういうところで気を遣います。
しかも私の場合は,明朝体・ゴシック体に加えて楷書体・行書体も使います。
これが結構曲者です。
今まで仕事で困った「よくある人名漢字」の対処法をまとめました。
1.はしごだか・たつざき
・はしごだか(上の部分がはしごのような「高」)
・たつざき(上の部分が「立」になっている「埼」)
昔はこの二つも,表示ができなくて困っていたのですが,
最近の辞書ソフトでは「たか」「さき」で変換すると出ます。
この二つについては,Windows に搭載されている多くのフォントに入っています。
明朝・ゴシック・楷書・行書 すべて使えます。
環境依存文字なのでWEB上では使わない方がいいですね。
2.つちよし
・つちよし(下がながい「吉」)
こちらも変換できますが,明朝体とゴシック体しかありません。
行書体と楷書体を無料で使える方法を探しましたが,見つかりませんでした。
最も安価で使える方法は,
を購入するという方法だと思います。
もしも他社のソフトや旧バージョンを持っている場合は
こちらの方が安いです。
ダウンロード版なら3000円以下で買えました。
このソフトには,人名漢字に対応した行書体と楷書体のフォントがついています。
※Select2015というソフトにはありません。
ただ,このフォントを他のソフトで使うには少しコツがいります。
IMEパッドからフォントを「CRC&G流麗行書体」「TA堀内正楷書」にして,
文字カテゴリを「私用領域」にすると一覧が出るので,そこから入力します。
(もっと便利な使い方もあります。そのうちまとめます。)
この方法なら,多くの人名漢字の楷書体と行書体をカバーできます。
3.つきだすすみ
・つきだすすみ(下が突き出している「角」)
行書体と楷書体は先ほどの方法で表示できます。
この漢字は中国では普通に使われているということなので,
SimSun(明朝体)
SimHei(ゴシック体)
というフォントで「角」を表示すると,突き抜けるそうです。
4.たてにし
・たてにし(真ん中の二本がまっすぐの「西」)
この漢字は成り立ちが独特で,ほとんどどの方法でも表示されません。
先ほどの筆まめについてくるフォントでも表示ができませんでした。
明朝体については,一文字フォントを使うという方法があるそうです。
また,普通の「西」を行書体で表示すると,たてにしになることがあります。
ゴシック体と楷書体については,やりかたが見つかりませんでした。