金子みすゞの著作権
詩人,金子みすゞは1930年に26歳でこの世を去った。
当時,彼女の詩はほとんど公開されていなかった。
1984年,矢崎節夫は埋没していた詩集を探し出し,JURA出版局から全集を出版した。
並大抵の努力ではなかっただろう。
日本では,著作者の死後50年が過ぎたらその著作権は消滅する。
なので,金子みすゞの著作権はすでに切れていると考えられる。
しかし,金子みすゞの著作を使用する場合は,JURA出版局に許可を求めることになっている。
「金子みすゞの作品および写真の使用については、
金子みすゞ著作保存会(窓口・JULA出版局内)の
了承を得ていただきますよう、お願い申しあげます。」(JURA出版より)
絶妙な表現である。
私は,全集を出版した人々の労はねぎらうべきだと思う。
それなりの利益が発生するのも良いと思う。
しかし,JURA出版局の,あたかも著作権を持っているかのような主張は気に食わない。
著作権が消滅している事を隠しているように見える。
ちなみに,みんなのうたにもなった「わたしと小鳥とすずと」だが
http://www.youtube.com/watch?v=mTi7uxy0B8E
勝手に動画をアップするのは著作権の侵害なのでご注意。